ブログ

「お手伝いしなさい」はNG!思考力が育つ魔法の言葉かけ_20250908溌剌塾

「早くお手伝いしなさい!」子どもの将来を想うからこそ、つい口にしてしまうこの言葉。
しかし、その一言が、かえって子どもの「考える力」を奪っているとしたら、どうしますか?日々の何気ないお手伝いは、実は計画力や問題解決力といった、中学受験やその先の人生で必要不可欠な思考力を育む絶好の機会です。
それなのに、親の関わり方ひとつで、その機会を台無しにしてしまうことも。
この記事では、子どものやる気と思考力を同時に引き出す「魔法の言葉かけ」や、年齢に合わせたお手伝いの任せ方のコツを具体的に解説します。
いつものお手伝いを、子どもの未来を切り拓く最高の学びに変えるヒントがここにあります。

なぜ「お手伝いしなさい」の一言では思考力が育たないのか?

毎日響く「お手伝いしなさい」の声。
実はこの一言が、子どもの考える力を奪っているかもしれません。
親としては、子どもの将来のために何か手助けをしたい、自立心を育てたいという想いがあるはずです。
しかし、一方的な命令は、子どもから「どうすれば効率的か」「どうすれば喜んでもらえるか」といった思考の機会を奪い、ただの「作業」に変えてしまいます。
言われたことだけをこなす受け身の姿勢が身についてしまうと、勉強や将来の課題に対して主体的に取り組む力が育ちにくくなります。
まずは、いつもの言葉かけが知らず知らずのうちに子どもの可能性を狭めていないか、一度立ち止まって考えてみることが大切です。

命令形の言葉が子どもの自主性を奪う理由

「〜しなさい」という命令形の言葉は、子どもに考える余地を与えません。
子どもは「なぜこれをするのか」「どうすればうまくいくのか」を考える前に、ただ言われた通りに動くことだけを求められます。
これが習慣化すると、子どもは自分の頭で考えることをやめ、指示を待つようになります。
言われたことはできるけれど、自分で問題を見つけて解決する力や、新しいことを創造する力が育ちにくくなるのです。
子どもの自主性を育むためには、命令ではなく、子ども自身が「やってみよう」と思えるような、選択肢のある問いかけや、意欲を引き出す言葉を選ぶことが重要になります。

「作業」と「思考」の大きな違い

お手伝いには、単なる「作業」で終わるものと、豊かな「思考」を伴うものの二種類があります。
例えば、ただ言われた通りにお皿を運ぶのは「作業」です。
しかし、「テーブルがきれいになるように、お皿や箸を並べてみて」と頼むと、子どもは「どう配置すれば見栄えが良いか」「家族みんなが使いやすいか」を考え始めます。
これが「思考」です。
この小さな違いが、子どもの考える力を大きく左右します。
お手伝いを、頭を使わずにこなす単純作業で終わらせるのか、それとも創意工夫を凝らす学びの機会にするのかは、親の関わり方次第なのです。

親がやりがちな、思考力を止めてしまう関わり方

子どものためを思っての行動が、逆効果になることもあります。
例えば、子どもが失敗しないように、親が先回りしてやり方をすべて指示してしまうケースです。
「こうじゃない、こっちを持って」と細かく口を出すと、子どもは自分で試行錯誤する機会を失います。
また、子どもが少し時間がかかっているだけで「貸してごらん、お母さんがやるから」と取り上げてしまうのも、子どもの「自分でできた」という達成感や、最後までやり遂げる責任感を育むチャンスを奪ってしまいます。
良かれと思っての過干渉が、子どもの思考力や自立心の成長を妨げてしまうことを心に留めておきましょう。



お手伝いが秘める!子どもの思考力を伸ばす3つの要素

日々のお手伝いは、子どもの思考力を育む絶好の機会です。
食卓の準備を一つとっても、ただお皿を並べるだけではありません。
家族の人数を考え、必要な食器の種類や数を揃え、配膳の順番を考える。
この一連の流れの中に、実は「計画力」「問題解決力」「改善力」といった、将来の学習や社会で必要となる大切な力が隠されています。
お手伝いは、家庭という安心できる環境で、子どもが試行錯誤しながらこれらの力を実践的に学べる貴重な学びの場です。
子どもが主体的に考え、工夫する経験を積むことで、机の上の勉強だけでは得られない「生きる力」としての思考力が着実に育まれていきます。

段取りを考える「計画力」

例えば「洗濯物をたたむ」というお手伝いには、計画性が求められます。
まず、乾いた洗濯物をすべて取り込む必要があります。
次に、靴下や下着、タオル、洋服など種類ごとに分け、誰のものかを判断します。
そして、それぞれの収納場所まで運ぶという最終目標から逆算し、「まず仕分けてからたたもう」「自分のものから先に片付けよう」など、効率的な手順を頭の中で組み立てるのです。
このような段取りを考える経験は、学校の宿題やテスト勉強の計画を立てる力、あるいは将来仕事を進める上での段取り力にも直結する、非常に重要な思考の訓練となります。

うまくいかない時に工夫する「問題解決力」

お手伝いには予期せぬ出来事がつきものです。
例えば、卵を割ったら殻が入ってしまったり、掃除中に物を倒してしまったり。
そんな時こそ、問題解決力を鍛えるチャンスです。
「どうすれば殻を取り除けるかな?」「倒れたものを元に戻すには、まず何をすべきかな?」と子ども自身に考えさせます。
親がすぐに答えを教えるのではなく、子どもが自分で考え、試行錯誤する時間を見守ることが大切です。
失敗を乗り越えて自分の力で解決できた経験は、子どもに大きな自信を与え、勉強で難しい問題に直面した時も、諦めずに粘り強く取り組む姿勢を育みます。

もっと良くしようと考える「改善力」

お手伝いに慣れてきたら、ぜひ「どうすればもっと良くなるかな?」という視点を加えてみましょう。
例えば、食器洗いなら「どうすればもっと少ない水で洗えるかな?」、お風呂掃除なら「カビが生えにくくなる工夫はないかな?」と一緒に考えます。
初めは時間がかかっても、子どもなりに考えた工夫を認め、褒めることで、「もっと良くしたい」という意欲が湧いてきます。
この改善しようとする姿勢は、勉強において「どうすればもっと効率的に覚えられるか」「どうすれば計算間違いが減るか」といった、学習効果を高めるための思考に繋がります。



要注意!子どものやる気と思考力を奪うNG言葉かけ

子どものやる気を引き出し、思考力を伸ばすはずのお手伝い。
しかし、親が何気なく使っている言葉一つで、その効果が半減してしまうことがあります。
特に、子どもの気持ちを考えずに発せられる言葉は、やる気だけでなく、自分で考えようとする意欲さえも削いでしまいかねません。
良かれと思って言ったつもりが、実は子どもの心を傷つけ、お手伝いそのものを嫌いにさせてしまう「NG言葉かけ」の存在を知っておくことは非常に重要です。
ここでは、特に注意したい三つの言葉の例を挙げ、なぜそれが良くないのか、そして子どもの成長にどう影響するのかを具体的に見ていきましょう。

「まだ終わらないの?」と急かす言葉

子どもがお手伝いをしている最中に、「まだ終わらないの?」「早くして」といった言葉をかけていませんか。
大人は効率を求めてしまいがちですが、子どもは一つ一つの動作を確認しながら、自分なりに手順を考えています。
その思考の時間を急かすことは、子どもに「早く終わらせること」だけが目的だと誤解させてしまいます。
結果として、丁寧さや工夫が失われ、ただの雑な作業になりがちです。
また、常に急かされることで、子どもはプレッシャーを感じ、お手伝い自体が苦痛なものになってしまいます。
子どものペースを尊重し、じっくりと考える時間を見守る姿勢が大切です。

「やり方が違うでしょ」とすぐに正解を教える言葉

子どもが自分なりに工夫して取り組んでいるとき、「あ、やり方が違うでしょ」「正しくはこうするの」と、すぐに親のやり方を押し付けてしまうのは避けたい言葉かけです。
たとえ非効率に見えても、子どもは「どうすればうまくできるか」をまさに考えている最中です。
その思考を途中で遮り、正解を与えてしまうと、子どもは「どうせ親の言う通りにすればいい」と考えることを放棄してしまいます。
まずは子どものやり方を一度受け止め、「どうしてそうしようと思ったの?」と意図を聞いてみましょう。
その上で、「こんな方法もあるよ」と選択肢の一つとして提案する形が理想的です。

「〇〇ちゃんはもっとできるのに」と他人と比較する言葉

「お兄ちゃんならもっと上手にできるのに」「お友達の〇〇ちゃんは、もうこんなこともできるんだって」といった、他人と比較する言葉は子どもの自己肯定感を大きく損ないます。
子どもは「自分はできないんだ」と感じ、お手伝いへの意欲を失ってしまいます。
比べるべきは、他人ではなく「過去の子ども自身」です。
「前より上手にできるようになったね」「この前はできなかったのに、すごいね」と、子どもの成長そのものを認めてあげましょう。
自分自身の成長を実感できることで、子どもは自信を持ち、さらに難しいことにも挑戦しようという前向きな気持ちが育まれていきます。



子どもが自ら考え動く!思考力を育む魔法の言葉かけ5選

子どもに「言われたからやる」のではなく、「自分で考えて動く」お手伝いをしてもらうには、親の言葉かけが非常に重要になります。
それは、子どもを意のままに動かすための技術ではなく、子どもの中に眠る好奇心や思考力を引き出すための「魔法」のようなものです。
命令や指示ではなく、問いかけや共感、そして信頼の言葉を意識的に使うことで、子どもはお手伝いを「やらされること」から「主体的に関わること」へと捉え直します。
ここでは、子どもの心に響き、自ら考え行動する力を育むための具体的な言葉かけを五つ厳選してご紹介します。
毎日の生活の中で、ぜひ試してみてください。

問いかけ:「どうしたらうまくできるかな?」

子どもに行動を促す際、命令する代わりに問いかけの形に変えてみましょう。
例えば、「テーブルを拭いて」ではなく、「食事の前に、テーブルをきれいにするにはどうしたらいいかな?」と尋ねます。
すると子どもは、「布巾を濡らして、拭けばいいんだ」と自分で答えを導き出します。
さらに「お醤油のシミがあるけど、どうすれば落ちるかな?」と問いを重ねることで、より深く考えるようになります。
この「どうしたら?」という問いかけは、子どもに当事者意識を持たせ、自分で考えて答えを見つけ出すという思考のプロセスそのものを楽しむきっかけを与えてくれます。

感謝:「ありがとう、すごく助かったよ」

お手伝いが終わった後、ただ「ご苦労様」で終わらせるのではなく、心からの感謝を具体的に伝えることが大切です。
「お皿を洗ってくれてありがとう。
おかげでお母さん、すごく助かったよ」のように、何が助かったのかを伝えることで、子どもは自分の行動が家族の役に立ったことを実感できます。
この「役に立てた」という喜びは、自己有用感を育み、次も頑張ろうという意欲に繋がります。
感謝の言葉は、子どもにとって何よりのご褒美となり、家族の一員としての責任感や思いやりの心を育む土台となるのです。

具体的な賞賛:「この並べ方、工夫したね!」

子どもが何かを工夫した点を見つけ、具体的に褒めることも効果的です。
例えば、洗濯物をたたんだ際に「Tシャツの色を揃えてたたんだんだね!お店みたいできれいだね」と声をかけます。
ただ「上手だね」と言うよりも、どこがどう良かったのかを伝えることで、子どもは自分の工夫が認められたと感じます。
すると「自分のやり方に気づいてもらえた」という喜びが、次ももっと工夫してみようという意欲に繋がるのです。
子どもの小さな発見や努力を見逃さず、言葉にして伝えることが、考える楽しさを教える第一歩になります。

次に繋げる:「次はどうすればもっと早くできるかな?」

お手伝いが一つ終わったら、そこで完結させずに、次への意欲を引き出す言葉かけをしてみましょう。
「上手にできたね。次はどうすれば、もっと早くできると思う?」のように、改善点や工夫の余地を子ども自身に考えさせるのです。
この問いかけは、現状に満足せず、常により良い方法を探求する姿勢を育みます。
親が答えを教えるのではなく、子どもなりの考えを引き出すことが重要です。
このような思考の積み重ねが、学習においても「どうすればもっと効率的に覚えられるか」といった、主体的な学びの姿勢に繋がっていきます。

信頼:「あなたならできると思って任せるね」

子どもに少し難しいお手伝いを任せる時、「あなたならできると思って任せるね」という信頼の言葉を伝えましょう。
この一言は、子どもにとって大きな自信と責任感の源になります。
「お母さんは僕を信じてくれている」と感じることで、困難なことにも挑戦しようという勇気が湧いてきます。
たとえ最初はうまくいかなくても、「任せてくれたんだから頑張ろう」と試行錯誤するようになります。
親からの信頼は、子どもの自己肯定感を育み、未知の課題にも臆することなく立ち向かう強い心を育てるための、何よりの栄養となるのです。



年齢別・思考力をぐんぐん伸ばすお手伝いの任せ方のコツ

子どもの思考力を伸ばすお手伝いは、年齢や発達段階によって最適な内容や関わり方が異なります。
小さな子どもには、まず「楽しい」と感じさせることが何よりも大切ですし、年齢が上がるにつれて、徐々に責任感や計画性を求められるような内容へと移行していく必要があります。
画一的な関わり方ではなく、我が子の成長に合わせてお手伝いの内容や任せ方を調整することで、無理なく、そして効果的に思考力を育むことができます。
ここでは、小学生の低学年、高学年、そして中学生という三つの段階に分け、それぞれの時期に合ったお手伝いの任せ方の具体的なコツをご紹介します。

【小学生低学年】遊びの延長で楽しむお手伝い

小学生低学年の子どもにとって、お手伝いは遊びの延長線上にあるのが理想です。
難しいことや完璧さを求めるのではなく、「できた!」という達成感をたくさん味わわせてあげましょう。
例えば、「お野菜を洗う」「洗濯物をカゴに入れる」など、簡単で結果がすぐに見えるものがおすすめです。
「どっちが早くおもちゃを片付けられるか競争しよう!」などとゲーム感覚を取り入れるのも良いでしょう。
この時期は、お手伝いの正確さよりも、家族の役に立つ楽しさや、自分で何かを成し遂げる喜びを感じさせることが、今後の主体的な姿勢に繋がる大切な第一歩となります。

【小学生高学年】責任感と工夫を引き出すお手伝い

小学生高学年になると、より複雑な手順を理解し、計画的に物事を進める力が育ってきます。
この時期には、少し責任のあるお手伝いを任せてみましょう。
例えば、「週末の朝食の準備」や「自分のお部屋の掃除」など、一連の流れがあるものが適しています。
最初は大まかな手順だけを伝え、細かいやり方は子ども自身に考えさせてみましょう。
うまくいかないことがあっても、すぐには手や口を出さずに見守り、工夫する時間を与えます。
自分で考えてやり遂げた経験が、自信と責任感を育み、問題解決能力を高めることに繋がります。

【中学生】家族の一員としての役割を意識させるお手伝い

中学生には、単なるお手伝いというよりも、「家族の一員としての役割」を意識させることが大切です。
例えば、「ゴミ出し担当」や「お風呂掃除担当」のように、特定の家事を定期的に任せます。
自分の役割を責任持って果たすことで、家族全体への貢献を実感できます。
また、「夕食の献立を一日だけ考えて、買い物から調理までやってみる」といった挑戦も、計画性や予算管理能力、段取り力を総合的に養う絶好の機会です。
思春期で難しい時期だからこそ、子ども扱いせず一人の対等な存在として信頼し、役割を任せることで、自立心と思考力が大きく成長します。



お手伝いで育った思考力が、将来の学習や受験にどう繋がるか

お手伝いを通して育まれる「自分で考える力」は、目先のテストの点数を上げるためだけのものではありません。
それは、子どもが将来、様々な学習の壁にぶつかった時、そして社会に出て未知の課題に直面した時に、自分の力で乗り越えていくための土台となるものです。
お手伝いという日々の小さな成功体験の積み重ねが、学習への取り組み方や物事の捉え方にどのように影響していくのか。
ここでは、お手伝いで培われた計画力や問題解決力が、中学受験やその先の学びにおいて、具体的にどのように活かされていくのかを見ていきましょう。

自分で学習計画を立てられるようになる

お手伝いで「夕食の準備」を任された子どもは、完成時間から逆算して「まずご飯を炊いて、次にお味噌汁の準備をして…」と段取りを考えます。
この経験は、学習計画を立てる際に大いに役立ちます。
テスト範囲全体を把握し、自分の得意・不得意を分析した上で、「今日は苦手な数学を1時間やって、明日は漢字の復習をしよう」というように、目標達成までの道のりを具体的に計画する力に繋がるのです。
言われた課題をただこなすのではなく、自分で目標を設定し、そこに至るまでの最適な手順を考え出す主体的な学習姿勢は、学年が上がるほど重要になります。

応用問題にも粘り強く取り組めるようになる

料理中に調味料を間違えたり、掃除中に頑固な汚れに出会ったりと、お手伝いには「うまくいかないこと」がつきものです。
その度に「どうすれば解決できるだろう?」と試行錯誤する経験が、学習における粘り強さを育てます。
特に、算数や数学の応用問題、国語の読解問題など、すぐに答えが出ない課題に直面した時、すぐに諦めてしまうのではなく、「別の角度から考えてみよう」「条件を整理してみよう」と、粘り強く取り組む姿勢が身につきます。
この試行錯誤する力こそが、難しい問題を解き明かすための鍵となるのです。

将来の目標に向けて主体的に行動できるようになる

お手伝いを通して「家族の役に立てた」という経験は、子どもの自己肯定感を高めます。
そして、「自分にもできることがある」という自信は、将来の目標設定においても重要な役割を果たします。
「医者になりたい」「研究者になりたい」といった大きな夢ができた時、その目標から逆算して「そのためには、どの学校を目指すべきか」「今、何を勉強すべきか」を自分で考え、主体的に行動する力になります。
お手伝いは、日々の生活の中で、子どもが自分の未来を切り拓くための「考える力」と「行動力」を育む、非常に価値のある教育活動なのです。



溌剌塾からのアドバイス

お子様の考える力を育てたいと願う保護者の皆様へ。
今回ご紹介したように、ご家庭での言葉かけやお手伝いの工夫によって、お子様の思考力は着実に育まれていきます。
しかし、「つい感情的に叱ってしまう」「忙しくてじっくり向き合えない」など、日々の生活の中で実践し続けるのは簡単なことではありません。
ご家庭でできることはたくさんありますが、もし取り組みの難しさを感じたり、専門的な視点からの後押しが必要だと感じられたりした際には、私たちのような専門家を頼るのも一つの大切な選択です。
溌剌塾では、お子様一人ひとりの試行錯誤を温かく見守り、対話を通じて思考を深めるお手伝いをしています。
ご家庭での取り組みに、私たちのサポートを加えてみませんか。

Q&A(このような質問を受けることがあります)

Q:そもそもお手伝いを嫌がります。どうすればいいですか?

A:まずは「どれか一つ選んでやってみない?」と選択肢を与え、子ども自身に決めさせてみましょう。
また、お手伝いをゲーム感覚にしたり、終わった後に「ありがとう、助かったよ!」と心から感謝を伝えたりすることで、「楽しい」「役に立てた」という気持ちを育てることが大切です。


Q:忙しくて、お手伝いをじっくり見てあげる時間がありません。

A:すべてを完璧に見守る必要はありません。
「週末の朝だけ」「夕食の後片付けだけ」など、時間を区切って親子で一緒に取り組むことから始めてみましょう。
大切なのは時間の長さより、子どもの工夫や成長に目を向け、言葉をかけることです。


Q:お手伝いをさせると、かえって散らかってしまいます。

A:最初は失敗して当たり前です。
散らかったり時間がかかったりすることは、子どもが試行錯誤している証拠。
結果をすぐに求めるのではなく、「どうしたら上手くいくか」を一緒に考える過程を大切にしてください。
失敗も学びの一つと捉え、長い目で見守りましょう。


Q:お小遣いと結びつけるのはどうですか?

A:お手伝いをお金のためと捉えてしまい、自主性や家族への貢献意欲が育ちにくくなる可能性があるため、基本的には推奨しません。
お手伝いは家族の一員としての役割であり、その対価は「ありがとう」という感謝の言葉や家族からの承認である方が、子どもの内面的な成長に繋がります。


Q:失敗ばかりで、子どもが自信をなくしてしまいそうです。

A:まずは、絶対に成功できるような簡単なお手伝いから任せてみましょう。
「できた!」という小さな成功体験を積み重ねることが自信に繋がります。
失敗した時も叱るのではなく、「大丈夫、次があるよ」「どこが難しかった?」と寄り添い、再挑戦を応援する姿勢が重要です。


Q:兄弟で差が出てしまいます。どう対応すれば良いですか?

A:兄弟を比較するのは避けましょう。
それぞれの年齢や得意なことに合わせて、別々の役割を与えるのが効果的です。
「お兄ちゃんは力仕事、妹さんは細かい作業」など、各自が輝けるお手伝いを見つけてあげてください。
比べるべきは他人ではなく、その子自身の過去の姿です。


Q:どんなお手伝いが思考力を伸ばすのに効果的ですか?

A:決まった手順をこなすだけの作業より、「計画」「工夫」「改善」の要素があるお手伝いが効果的です。
例えば、「夕食の配膳」や「本棚の整理」、「明日の学校の準備」など、自分で段取りを考え、より良くするにはどうすればいいか工夫できるものがおすすめです。


Q:「魔法の言葉かけ」を試しても、うまくいきません。

A:言葉かけの効果はすぐには現れないかもしれません。
大切なのは、継続することと、言葉だけでなく親の姿勢も変えることです。
子どもを信頼し、じっくり待つ姿勢を見せることで、言葉が子どもの心に届きやすくなります。
お子様の性格に合わせて、言葉の表現を少し変えてみるのも良いでしょう。


Q:中学生にもなってお手伝いを始めるのは遅いでしょうか?

A:遅すぎるということは全くありません。
中学生には、より責任のある「家族の一員としての役割」を任せることで、自立心や社会性を育むことができます。
「家計のために、節水を工夫してみよう」など、より高い視点での課題を与えるのも効果的です。


Q:男の子と女の子で、思考力の伸ばし方に違いはありますか?

A:お子様の性格やこれまでの習慣にもよりますが、数週間から数ヶ月かかることもあります。
焦らず、根気強く続けることが大切です。
毎日できなくても、週に数回から始めるなど、無理のない目標を立て、できたことを褒めていくことで、少しずつ習慣化していきます。/p>




⬆︎ブログのトップへ⬆︎

投稿者プロフィール

西村 元気
西村 元気
趣味:①コーヒー(毎朝どころか、1日に3〜4回ドリップ)
   ②露天風呂の大きな温泉(若い頃は硫黄泉が大好き→最近はアルカリ性でもOK)
   ③テニス(2度のぎっくり腰で、お休み中)
特技:①ガニ股(270°まで開く?)
   ②しゃがむと膝がポキポキ鳴る(ヒアルロン酸不足?)
   ③男の料理(なんちゃってスパイスカレー?)

満点道場予約
&問合せフォーム

考える力を身につけるなら、思考力強化の専門塾 溌剌塾(はつらつじゅく)へぜひご相談ください。
お子様の興味や得意・不得意だけでなく、志望校やテスト対策など、一人ひとりに合わせて柔軟に対応いたします。
コース選択のご相談や体験も可能ですので、お気軽にご連絡ください。
to top