
お子様が「勉強したのに点数が取れない」「授業は分かるのにテストが解けない」と悩んでいませんか?
それは、学習において最も怖い「分かったつもり」という状態かもしれません。
特に中学受験を見据えた時期や、学習内容が難しくなる高学年でこの壁にぶつかるお子様が多くいます。
この状態を放置すると、どれだけ時間をかけても成績が伸び悩んでしまいます。
しかし、正しいアプローチで「思考力」を育てれば、必ず解決できます。
今回は、福岡の保護者の皆様に向けて、家庭でできる解決策をお伝えします。
その成績低下、「分かったつもり」が原因かも?
それなのに、テストの点数が上がらない。
そんな時は、お子様の学習が「分かったつもり」の状態で止まっている可能性があります。
これは、授業を聞いて「なるほど」と思っただけで満足してしまい、自力で解く力を身につけていない状態です。
特に、真面目に授業を聞くお子様ほど陥りやすい罠でもあります。
この状態に早く気づき、対策を打つことが、これからの学習の伸びを大きく左右します。
まずは現状を正しく把握することから始めましょう。
テストで「ケアレスミス」が多い本当の理由
実は、その多くは単なる不注意ではありません。
問題の本質を深く理解していないために、少し出題形式が変わっただけで対応できなくなっているのです。
これを「ミス」という言葉で片付けてしまうと、いつまでたっても根本的な解決にはなりません。
計算間違いや書き間違いの裏に、理解不足や思考の浅さが隠れていないか、慎重に見極める必要があります。
「分かったつもり」のサインを見逃さないようにしましょう。
授業は楽しいけれど問題が解けない不思議
しかし、先生の説明が上手であればあるほど、子どもたちは受け身で聞いているだけで「分かった気」になってしまいます。
これは、テレビの料理番組を見て、自分もプロのような料理が作れると錯覚するのに似ています。
実際に自分で包丁を握り、手順を考えて手を動かさなければ、料理は完成しません。
勉強も同じで、解説を聞くことと、自分の頭を使って問題を解くことは、全く別の作業なのです。
親が気づくべき危険なサインとは
例えば、問題集の解説を読んで「ああ、そうだった」とすぐに納得して次へ進んでしまう姿はありませんか?
また、答え合わせをした後に、間違えた理由を深く考えずに赤ペンで正解を書き写して終わりにしている場合も要注意です。
これらは、自分の頭で考える作業を放棄している証拠です。
お子様が「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明できない場合は、危険信号が点滅していると考えましょう。
「分かった」と「解ける」の大きな壁
「知っている」から「分かる」へ、そして「解ける」へと進む必要がありますが、多くのつまずきは「分かる」と「解ける」の間の大きな壁で起こります。
「分かる」は知識が入ってきた状態ですが、「解ける」はその知識を使いこなし、アウトプットできる状態です。
この壁を乗り越えるためには、自分の頭で汗をかき、試行錯誤する時間が不可欠です。
しかし、効率を求めるあまり、すぐに答えを見てしまう学習法では、この壁を越えるための筋力がつきません。
インプットとアウトプットの決定的な違い
これに対して、問題を解いたり誰かに説明したりするのはアウトプットの作業です。
脳の仕組みとして、記憶の定着や理解の深化は、アウトプットするときに行われます。
「分かったつもり」のお子様は、インプットばかりに時間を使い、アウトプットの練習が圧倒的に不足しています。
自転車の乗り方を本で読んでも乗れるようにならないように、勉強も実際に問題を解いて転びながら覚える過程が大切なのです。
自力で正解にたどり着く力を養う
真っ白な答案用紙に向かい、自分の力だけで正解を導き出す必要があります。
そのためには、日頃の学習から「ヒントなし」で解き切る経験を積むことが重要です。
途中で分からなくなっても、すぐに諦めずに教科書を見返したり、図を書いて考えたりする粘り強さが求められます。
この「自力で悩み抜く時間」こそが、思考力を鍛え、「解ける」状態へと導く貴重なトレーニングになります。
繰り返し学習がもたらす本当の効果
しかし、繰り返しの本当の目的は、単に記憶を維持することだけではありません。
同じ問題を何度も解くことで、最初はたどたどしかった思考のプロセスがスムーズになり、より速く、より正確に解けるようになります。
さらに、二度目、三度目には「こういう解き方もできるかもしれない」という新しい発見が生まれることもあります。
反復練習を通じて知識を完全に自分のものにすることが、「解ける」自信へと繋がります。
思考力を奪う「丸暗記」の危険性
しかし、長期的な視点で見ると、お子様の思考力を奪う大きな原因になります。
丸暗記学習に慣れてしまうと、「なぜそうなるのか」という理屈を考えなくなり、見たことのない問題が出された瞬間に思考停止に陥ってしまいます。
特に、学年が上がるにつれて内容は複雑になり、丸暗記では対応しきれない量になっていきます。
早い段階で学習の質を変える必要があります。
公式の当てはめだけでは通用しない
例えば「速さ」の問題で、状況をイメージせずに「距離÷時間」の計算を始めてしまうようなケースです。
これでは、少しひねった問題が出ると手も足も出ません。
公式は便利な道具ですが、なぜその公式が使えるのか、どのような場面で使うべき道具なのかを理解していなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
「なぜ?」を考えない学習の限界
「なぜ夏は暑いのか」「なぜこの法律ができたのか」といった「なぜ?」を考えることで、知識がつながり、深い理解になります。
理由を考えない学習は、砂の上に城を建てるようなもので、すぐに崩れてしまいます。
難関校の中学受験問題では、知識の量ではなく、知識を使って推論する力が問われます。
「なぜ?」を大切にする姿勢が、応用力のある強い頭脳を作ります。
応用問題で手が止まる子の共通点
それは、失敗を極端に恐れていることが原因です。
応用問題は、試行錯誤しながら糸口を見つけるパズルのようなものです。
しかし、丸暗記学習の子は「決まった正解の手順」を知りたがり、自分で道を探すことを嫌がります。
「間違ってもいいから、とりあえず手を動かしてみる」「図を書いて整理してみる」という泥臭い作業を避けていては、思考力の壁を突破することはできません。
家庭で実践できる!思考力を育てる会話術
日々の親子の会話を少し変えるだけで、お子様の考える力は劇的に伸びます。
大切なのは、親が「教える」のではなく、子どもに「考えさせる」問いかけをすることです。
すぐに答えや正解を与えるのではなく、お子様の頭の中にある考えを引き出すようなコミュニケーションを心がけましょう。
親が良き聞き手になることで、お子様は安心して自分の考えを言葉にできるようになります。
答えをすぐに教えない「待ち」の姿勢
親御さんの「早く理解させたい」という気持ちは分かりますが、そこはぐっと我慢しましょう。
「どこまでは分かったの?」「問題文にヒントはないかな?」と問いかけ、お子様自身が考える時間を確保してください。
沈黙が続いても、それはお子様の頭がフル回転している時間です。
この「待ち」の時間こそが、思考の種を育て、自力で解決する喜びを知るための大切な土壌になります。
「つまりどういうこと?」と要約させる
長い話を短くまとめる作業は、情報の優先順位を判断し、要点を整理する高度な思考力を必要とします。
また、「今日学校で習ったことをママに教えて」と先生役をお願いするのも効果的です。
人に教えるためには、自分が深く理解していなければなりません。
説明しようと言葉を探す過程で、あやふやだった知識が整理され、定着していきます。
日常生活にある「なぜ」を探求する
例えばニュースを見ながら「なぜこの事件が起きたと思う?」と意見を聞いたり、スーパーで「なぜこの野菜は高いのかな?」と一緒に考えたりしてみましょう。
正解を出すことが目的ではありません。
世の中の事象に対して疑問を持ち、自分なりの仮説を立てて考える習慣をつけることが大切です。
親自身が「不思議だね、調べてみようか」と一緒に探求を楽しむ姿を見せることで、お子様の知的好奇心は刺激されます。
教科別・「分かったつもり」脱却のポイント
それぞれの教科の特性に合わせた対策をとることで、より効率的に思考力を伸ばすことができます。
ここでは、特につまずきやすい主要教科について、具体的な脱却ポイントをご紹介します。
どの教科にも共通するのは、表面的な作業で終わらせず、内容をイメージし、自分の言葉で説明できるようにすることです。
今日からの家庭学習で、ぜひ意識して取り組んでみてください。
【算数】図や式を書いて可視化する
しかし、複雑な問題ほど、図やグラフを書いて情報を整理する必要があります。
「分かったつもり」を脱却するには、計算式だけでなく、なぜその式になるのかを図で表現させる練習が有効です。
線分図や面積図を自分の手で書くことで、数量の関係が目に見えるようになり、問題の構造がはっきりと分かります。
手を動かして考える習慣は、中学以降の数学でも大きな武器になります。
【国語】本文の根拠を探す癖をつける
「分かったつもり」を防ぐためには、全ての答えにおいて、本文中のどこに根拠があるのかを指し示す習慣をつけましょう。
「ここにこう書いてあるから、答えはこれになる」と論理的に説明できるようにします。
また、分からない言葉を辞書で調べることも大切です。
語彙があやふやなままでは、文章の正確な理解はできません。
地道な作業ですが、言葉の意味を大切にすることが読解力向上の近道です。
【理社】用語だけでなく繋がりを理解する
歴史なら出来事の因果関係や流れを、理科なら現象の原理や法則を理解することが求められます。
例えば、歴史漫画を読んで時代の雰囲気を掴んだり、地図帳を見ながら地形と産業の関係を考えたりすることで、知識が立体的に繋がります。
「点」の知識を「線」や「面」にする意識を持つことで、忘れにくく、応用が利く本物の学力へと変わっていきます。
本物の思考力が中学受験と未来を切り拓く
それは、未知の問題に直面したときに、逃げずに立ち向かい、自らの力で解決策を見つけ出す「生きる力」そのものです。
中学受験は、その力を試す最初の大きな挑戦と言えるでしょう。
結果だけでなく、その過程で培った粘り強く考える姿勢は、お子様の一生の財産になります。
今こそ、表面的な学習から脱却し、深い学びの世界へ踏み出しましょう。
近年の中学入試が求める能力とは
初見の資料を読み取って考察する問題や、自分の意見を論理的に記述する問題が増えています。
これらは一夜漬けの暗記では太刀打ちできません。
日頃から「なぜ?」と問いかけ、深く考える習慣を持っているお子様こそが、こうした入試問題に対応できるのです。
思考力の養成は、まさに合格への最短ルートと言えます。
社会に出ても役立つ「考える力」
代わりに求められるのは、答えのない問いに対して、自分なりの答えを導き出す創造的な思考力です。
子どもの頃に「分かったつもり」で済ませず、納得いくまで考え抜いた経験は、大人になって仕事や人生の課題に向き合う時の大きな自信になります。
今の勉強は、将来社会で活躍するための土台作りでもあるのです。
学ぶ楽しさを知れば子どもは勝手に伸びる
この「できた!」「分かった!」という本物の感動こそが、次の学習への強力なエネルギーになります。
学ぶ楽しさを知った子どもは、親が言わなくても自ら机に向かい、探求を始めます。
思考力が育つと、世界の見え方が変わり、知的好奇心がどんどん広がっていきます。
私たち大人の役割は、そのきっかけを作り、お子様の成長を温かく見守ることです。
溌剌塾からのアドバイス
「分かったつもり」の解消は、一朝一夕にはいきませんが、親御さんの意識が変わるだけでも、お子様の学習姿勢は確実に変わります。
焦らず、今日からできる会話の工夫や確認作業を取り入れてみてください。
私たち溌剌塾(はつらつじゅく)では、お子様一人ひとりの「考える癖」を見極め、対話を通じて本物の思考力を育てる指導を行っています。
もし、ご家庭での対策に行き詰まりを感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
一緒に解決の糸口を見つけましょう。
Q&A(このような質問を受けることがあります)
どうすればいいですか?
A:まずは1分でも「考える時間」を作ることから始めましょう。
すぐに答えを見せず、「ここまでで分かっていることは何?」と問いかけ、スモールステップで達成感を味わわせることが大切です。
Q:思考力を鍛えると、学校の成績はすぐに上がりますか?
A:思考力は土台の部分なので、即効性があるわけではありません。
しかし、土台がしっかりすれば、その後の伸びしろが圧倒的に大きくなります。
3ヶ月から半年はじっくり見守ってください。
Q:親が勉強を教えると喧嘩になってしまいます。
A:親御さんは「教える役」ではなく「伴走する役」に徹しましょう。
解き方を説明するのではなく、「難しいね」「どこで止まっているの?」と共感し、現状を整理する手助けをするだけで十分です。
Q:中学受験をするか迷っていますが、思考力は必要ですか?
A:受験をする・しないに関わらず、思考力は将来必ず必要になる力です。
また、思考力を高める学習をしておけば、いざ受験を決めた時にもスムーズに対応できます。
Q:塾に通わせているのに成績が上がりません。
A:集団塾で授業を聞くだけで満足している「お客様状態」の可能性があります。
家庭学習でのアウトプット量を増やすか、個別に理解度を確認してくれる環境を見直す必要があるかもしれません。
Q:「分かったつもり」かどうかを見極める一番良い方法は?
A:「この問題を、お母さんに授業してみて!」とお願いするのが一番です。
言葉に詰まったり、説明が曖昧だったりする箇所が、理解できていないポイントです。
Q:思考力を鍛えるのにおすすめのゲームはありますか?
A:将棋やオセロ、立体パズルなど、数手先を読むゲームはおすすめです。
また、ナンプレなどの論理パズルも、粘り強く考える力を養うのに役立ちます。
Q:読書をすれば思考力はつきますか?
A:読書は有効ですが、ただ読むだけでは不十分です。
「主人公はなぜそうしたと思う?」「あなたならどうする?」と感想を話し合うことで、思考力へと繋がります。
Q:忙しくて子どもの勉強を見る時間がありません。
A:つきっきりで見る必要はありません。
夕食時やお風呂の時間に「今日学校でどんなこと習ったの?」と聞くだけでも、立派なアウトプットの練習になります。
Q:低学年のうちから思考力対策は必要ですか?
A:低学年は学習習慣をつける絶好のチャンスです。
この時期に「考える楽しさ」を知っておくと、高学年になって内容が難しくなっても、勉強を嫌いになりにくくなります。
投稿者プロフィール

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趣味:①コーヒー(毎朝どころか、1日に3〜4回ドリップ)
②露天風呂の大きな温泉(若い頃は硫黄泉が大好き→最近はアルカリ性でもOK)
③テニス(2度のぎっくり腰で、お休み中)
特技:①ガニ股(270°まで開く?)
②しゃがむと膝がポキポキ鳴る(ヒアルロン酸不足?)
③男の料理(なんちゃってスパイスカレー?)